2015/06/03

マウスパッドの相性問題をマウスソールの厚さを変えることで解決してみる

先日,Artisan 紫電改を購入したのですが私のG300rではうまくトラッキングが出来ないという問題がありました.症状としては,G300rの低速移動時にカーソルが意図していない方向に動きます.また,高速移動時も意図しない方向に飛ぶことが多々あり,事務作業にすら使用できないレベルでした.
結論から言うと厚めのソールを使っていたことが原因でしたが,そのデバッグの様子を書いてみます.


とりあえず,なぜトラッキング出来ないのか調べます.
まずは,この装置(マウスの光学センサが見ている世界を見てみる)を使って表面の様子を見ます.
当該記事で他のマウスパッドと見比べていただければ分かりますが,紫電改はコントラスト比が低く「のっぺり」とした表面でかなり「悪い」部類に入ります.
確かに,カタログスペックが低いADNS-3050系センサではトラッキングするのが厳しいのもうなずけます.

しかし,どうしても紫電改が使いたいので諦めずにトライしましょう.
特徴点を増やすように試行錯誤してみたところ,基板を強く押し付けた場合( -0.1~0.2mm )に良好な結果が得られることが分かりました.
たった0.1mmか0.2mm程度の差ですが,もはや別のマウスパッドに見えます.コントラスト比が上昇したのと,表面の若干低い位置にある小さな粒状の突起にハイライトが見えるようになりました.
この結果を元にG300rのソールを薄いものに変更したところ,低速時のトラッキングエラーはほぼ無くなりました.

この装置的には,上の図の状態でソールを外してある上に,マウスパッドに押し付けていますので,メーカ設計の値の-0.5mmくらいの位置です.かなりフォーカス位置が外れている印象ですね.

まとめ


  • 0.1mm単位でソール厚を追い込むことで,トラッキング性能が向上
    • 相性問題をFixできることも
  • 付属ソールと同じ厚さにしておくのが無難
    • 3D系の表面の場合はちょっと薄めにすると良くなるかも
マウスパッドの相性問題に悩まされる場合は,ソール厚を変更することで実用レベルまでに改善することがあるので是非お試し下さい.
※今回は「ソール薄くする」ことで解決しましたが,一概に薄くすれば良いというわけでもないと思いますので色々試行錯誤してみてください.